第42回 日本分子生物学会年会 バイオテクノロジーセミナー

第42回日本分子生物学会年会(福岡国際会議場)において、臨床検査医学 前田卓哉 教授がバイオテクノロジーセミナー「感染症診療における分子生物学的アプローチの活かし方」を行いました。

CCIDRでは新しい遺伝子検査技術の開発を目指したトランスレーショナル・リサーチに積極的に取り組んでおります。

酒井先生の日本感染症医薬品協会奨励賞の授賞式が行われました。

酒井 純先生日本感染症医薬品協会奨励賞の受賞式および受賞講演が、

11月22日(金)に主婦会館プラザエフで行われました。

岩田 敏理事長からの受賞式が執り行われたあとに、

「発熱性好中球減少症のメタゲノム解析を目指したシークエンス技術の臨床応用」の演題で、受賞講演が行われました。

酒井先生、受賞おめでとうございます。今後のますますのご活躍を期待いたします。

臨床感染症センター症例カンファランス(2019年11月20日)

症例1

  • 症例提示 大学病院 感染症科・感染制御科
  • 発表者 研修医 見上 真吾 研修医 渡邊 諒子
  • 症例 40歳代 男性
  • 最終診断 クリプトコックス髄膜炎
  • 原因微生物 Cryptococcus neformans

症例2

  • 症例提示 総合医療センター 総合診療内科・感染症科
  • 発表者 研修医 高橋 智之 研修医 秋元 隆太
  • 症例 60歳代 男性
  • 最終診断 カテーテル関連血流感染症
  • 原因微生物 Klebsiella pneumoniae

前田卓哉先生の臨床検査医学講座教授就任を祝う会が行われました。

11月15日に川越東武ホテル 3階瑞光の間におきまして、前田卓哉先生の臨床検査医学講座教授就任を祝う会が行われました。

この会は、埼玉医科大学臨床感染症センターが主催となり、企画されました。

当日は学内外から約100名の方にお集まりいただきました。

前崎先生の開会の後に、池淵先生からお祝いのお言葉を頂きました。

その後、前田先生から大変長い就任のご挨拶を頂きました。ご本人も最初から長い挨拶になりますと念を押されていましたが、今後はいろんなことにチャレンジしたい先生の意気込みがひしひしと伝わりました。

その後、村上先生による乾杯のご発声で、和やかな祝宴が始まりました。

会の途中で、花束と記念品の贈呈が行われ、大野先生からパソコン用のプロジェクター1台が贈られました。これは、前田先生の御要望で、検査部のプロジェクターが古くなっていたので、新しいもので活発なディスカッションをしたいとのご希望でした。

最後は光武先生の中締めの挨拶となりましたが、ここでもハプニングがあり、就任の挨拶の際に言い忘れていた、奥様とのなれそめを前田先生が再度お話しされ、光武先生の一本締めで会はお開きとなりました。

石橋先生と今井先生が感染症専門医に

丸木記念メディカルセンター 内科副部長の石橋 令臣先生と埼玉医科大学感染症科・感染制御科 非常勤講師の今井 一男先生が日本感染症学会の感染症専門医試験に無事に合格しました。

これからは、感染症専門医として、ますます活躍してください。

今井先生の原著論文がBMC Infectious Diseasesに掲載されました。

今井先生の原著論文がBMC Infectious Diseasesに掲載されました。

Imai K, Ishibashi N, Kodana M, Tarumoto N, Sakai J, Kawamura T, Takeuchi S, Taji Y, Ebihara Y, Ikebuchi K, Murakami T, Maeda T, Mitsutake K, Maesaki S.

Clinical characteristics in blood stream infections caused by Klebsiella pneumoniae, Klebsiella variicola, and Klebsiella quasipneumoniae: a comparative study, Japan, 2014-2017.

BMC Infect Dis. 2019 Nov 8;19(1):946.【PubMed】

研修医の先生から一言

見上 真吾 先生
見上 真吾 先生
感染症科では大きく3つのことが学べました。
①感染症診療②AST(抗菌薬適正使用推進チーム)③ICT(感染制御チーム)の研修が可能です。

①では外来、他科コンサルテーションを学べ、感染症を横断的に理解することが出来ます。

②では抗生剤の使用方法、対象微生物の特徴など、

そして③では病棟の感染制御に留まらず、培養からの顕微鏡的アプローチも身につけられます。

感染症科を研修することで、診療における感染症学的視点を得ることが出来るため、どの診療科にも通じる臨床能力の習得が可能です。
ぜひ皆さん一度感染症科を研修してみてください。

抗菌薬は1ケ月間の研修で多くのことが学べて何よりです。また、困ったことがあったらいつでも連絡してください。
樽本 憲人 先生
樽本 憲人 先生
飯野 美咲 先生
飯野 美咲 先生
感染症科をローテーションするまで、抗菌薬の使い方に自信がありませんでした。オーベンの先生に言われるままに抗菌薬を使っている状態だったと思います。
感染症科の先生方は基礎的なところから教えてくださり、知識面で勉強になったのももちろんですが、感染症を治療する際の考え方も学ぶことができました。感染がある部位や原因菌、そしてどの抗菌薬を使うかついてしっかり考えるようになりました。これらについて毎日のようにディスカッションもできたので、実践の中で身につけられたと感じています。
検査技師の方々に指導いただきながら、実際に検査をやってみたのも良い経験になりました。今までは電子カルテ上で結果を見ているだったので、結果は陽性だけどそれってどうなっているんだろう?と思っていました。自分で体験してみることで、検査の仕組みも知ることができ、結果の解釈がしやすくなりました。
感染症科での経験を今後の診療に活かしていきたいと思います。
今後の先生のご活躍に期待しております。何かありましたら、いつでも相談してください。
樽本 憲人 先生
樽本 憲人 先生
林 眞有 先生
林 眞有 先生
研修でまわる前は、感染症科がどのような仕事をしているのかなど具体的には知りませんでした。

今回この科を選んだのは、今までの研修を通して抗菌薬を使わない科がなかったにも関わらず、実際にはその使用方法等を学ぶ機会が少なかったからです。

1ヶ月を通して、培養の重要さや感受性から選択していく大切を学びました。もしこの科で勉強しなかったら、なんとなくで使っていたかもしれません。

今後は患者さんの病態に合わせて、最適な抗菌薬を最適な時期に最適な量を選んでいきたいです。

ここで学んだことを生かして、今後は自分の患者さんに抗菌薬を処方するときも、適正な選択、投与量、投与期間を考えてください。
樽本 憲人 先生
樽本 憲人 先生
水野 公仁 先生
水野 公仁 先生
1ヶ月ありがとうごさいました。1年時のランチョンセミナーの時から非常に分かりやすく、必ず2年時に回ろうと思っていたので、9月に回るのが非常に楽しみでした。

回ってみると丁寧に抗菌薬の使い方を教えてくださり、外来等についての対応も非常に勉強になりました。

また、先生方は今後進む進路の科に合わせて抗菌薬のクルズス内容変えて頂いたり非常に温かみを感じました。もう1ヶ月回りたいぐらいでした。

今後も回る機会がありましたら、ぜひぜひ回らせて頂きたいと思っていますのでよろしくお願いします。

抗菌薬は誰でも簡単に処方できる薬剤であるがうえ、その原則を十分に理解することが大切です。今後も何かわからないことがあれば、いつでも気軽に相談してください。
樽本 憲人 先生
樽本 憲人 先生

第68回日本感染症学会東日本学術集会・第66回日本化学療法学会東日本支部総会の一般演題

2019年10月16日から18日まで、仙台市で開催された第68回日本感染症学会東日本学術集会・第66回日本化学療法学会東日本支部総会に発表した一般演題の一覧です。
皆様、お疲れさまでした。今後は論文化に向けて準備よろしくお願いいたします。

  • 岸 悦子。NICU・GCUにおけるPOT法を用いたMRSAの分子疫学的解析。
  • 樽本 憲人。長期にわたり検出されたバンコマイシン耐性腸球菌の分子疫学的解析。
  • 樽本 憲人。納豆菌による細菌性髄膜炎を来した1例。
  • 小口 由紀子。Neisseria zoodegmatis感染が疑われた犬咬傷の1例。
  • 唐牛 春香。血管カテーテル培養におけるカンジダ属検出の意義。
  • 清水 敦子。カンジダ血症とサイトメガロウイルスによる十二指腸病変を合併した1例。
  • 光武 耕太郎。当院における臨床検体からのStaphylococcus lugdunesisの分離状況。
  • 山下 裕敬。絞扼性イレウスを契機として診断された腸結核の1例。
  • 福田 慎一郎。NICU病棟におけるバンコマイシンの投与量と血中濃度に関する調査。
  • 山本 慧。Ureaplasma parvumによる骨盤内炎症性疾患の1例。